竹田昭彦・日誌(#48)・8月09日(金)    
“核兵器をなくそう”を掲げ
世界大会・長崎総会終る

世界大会・長崎総会 “核兵器をなくそう” を掲げて閉会=2019/08/09、長崎市・市民会館体育館
長崎市役所の職員原爆犠牲者の追悼式
=2019/08/09、長崎市役所
韓国の被爆者イ・ギュヨン(李圭水)さんが涙しながらの被爆証言
=2019/08/09、長崎市・市民会館体育館
フィリピンの国際青年リレー行進者サニョさんが行進中に画いた絵を披露
=2019/08/09、長崎市・市民会館体育館
韓国のイ・ジュンキュさん(右から2人目)と竹田(右)=2019/08/09、長崎市・市民会館体育館
全国の自治体、団体、個人等から託されたペナントが世界大会の会場を飾る
=2019/08/09、長崎市・市民会館体育館
 今日は、世界大会・長崎の閉会総会です。
 天気は、曇りでした。
 8時15分、長崎市役所の長崎市職員原爆犠牲者(37名)の慰霊碑で追悼式が開かれ、私も反核マラソンのメンバーの代表とともに参列し、黙祷を捧げました。
 参照 http://takeda-a.net/17-8-09
     http://takeda-a.net/09-8-09
     http://takeda-a.net/05-8-09
 10時30分、長崎市の市民会館体育館で、原水爆禁止世界大会・長崎の閉会総会が開かれました。
 プログラム特別企画の「被爆者の願いを世界に」で、被爆証言をした長崎原爆被災者協議会副理事長の横山照子さんと、韓国原爆被害者協会理事のイ・ギュヨン(李圭水)さんの話を、涙をこらえながら聞きました。
 ギュヨンさんは、涙ながらの訴えで、本当に辛い人生だったと思います。
 ギュヨンさんの父は、広島で5年間働いた後、帰国し、結婚してギョヨンさんが生まれ(1941年)ました。
 その後、家族で再来日し、広島で母、ギョヨンさん、妹が被爆しました。父は仕事に出かけたまま、今も行く不明です。終戦で帰国したが、やっかい扱いにされ、苦労の連続でした。
 ギョヨンさんは、日本政府、アメリカ政府、韓国政府の不条理を糾弾し、「核兵器のある限り、平和はありません」と言いました。
 そして最後に、「日本とアメリカと韓国の政府が、温かい故郷に彼ら(原爆死者)のための慰霊碑を作り、魂の安らぎの場だけでも作ってほしいと思います。これが父の遺骨も拾えなかった息子の願いであり、また私のような数多くの犠牲者の気持ちでしょう」と結びました。
 参照 http://takeda-a/a-nikkan-synpo19-05-31
     http://takeda-a.net/a-korea16-02-22
 国際青年リレー行進のプログラムでは、海外の青年の青年通し行進者が、サニョの画いた絵を手に、行進中に生まれたという歌に乗って登壇しました。
 スルギさん、アロガンテさんがリズムに乗って、手を振りながら楽しいパフォーマンスです。大いに会場が沸きました。サニョさんの絵で訴えるエネルギーは、素晴らしいと思います。彼は、2015年の平和行進から毎年参加してきました。海外から、連続5年も参加しているのは、サニョさんだけです。
 午後1時過ぎ、閉会を宣言し、世界大会・長崎が終わりました。
 会場の参加者は、5千人と発表されました。
 総会終了後は、ウイシャルオーバーカムの大合唱に乗って、海外代表をはじめとする参加者が壇上で腕を組み、核兵器廃絶に向けた連帯運動の雄叫びを上げました。
 私も壇上に立ち、韓国のイ・ジュンキュ(李俊揆)さん(韓神大学統一平和政策研究院先任研究員)と写真に収まりました。
 ジュンキュさんは、日本語が達者な方で、世界大会等で、韓国青年の平和行進参加者の通訳やアドバイスを頂き、たいへんお世話になりました。
 参照 http://takeda-a.net/17-8-08
 帰路、会場の外でTシャツを販売してサニョさんと話しあいました。彼が作ったTシャッツのデザインが、CND(核軍縮運動=イギリスの反核団体)のマークをデザインに使っていたので、私は、被爆国日本の反核運動が世界のシンボルマークになるような、シンボルマークを作って欲しいと頼みました。彼は、私のジャスチャーや、既存の若葉マーク等を見せると、即座に理解され、OKと言いました。彼は、日本人の心と文化を理解しているに違いありません。きっと作ってくれるでしょう。
 参照、http://takeda-a.net/08-3-27.html
 この件ついては、前々から思っていたことです。友人に話すと、「お前が作ったら」といわれるのが精一杯でした。この思いを、日誌で書いたことがありますが、何時だったか思い出せません。
 今日で世界大会が終わりです。来年は、ニューヨークでも世界大会が計画されています。

 
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