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核兵器廃絶・ベトナム枯葉剤被害者支援(8)
折り鶴を第五福竜丸に掲げる

第五福竜丸展示館でベトナム・ホーチミン市のトン・ドゥック・タン大学の学生が折った折り鶴を引き継ぐ(左から館員と筆者)
=2021/02/28、東京都江東区・夢の島公園
第五福竜丸展示館に展示
折り鶴に書かれたメッセージ
トン・ドゥック・タン大学生600人と交流、折り鶴教室風景=2019/11/22、ベトナムホーチミン市
折り鶴を折る学生
 2021年2月28日、東京夢の島の第五福竜丸展示館に、ベトナム・ホーチミン市のトン・ドゥック・タン大学の学生たちが折った折り鶴を掲げました。展示館では、お会いした学芸員の安田和也氏(公益財団第五福竜丸平和協会事務局長)が、引き受け式をして下さいました。
 その折り鶴は、一昨年11月にベトナムを訪問(日本原水協訪問団)した時に託された一部(約500羽)です。
 参照 a-vietnam19-11-22.html(戻る)
 展示館に折り鶴と一緒に掲げた笠は、アメリカが行ったベトナム戦争で散布した、枯れ葉剤被害者の子ども(被害者二世)が作ったベトナム笠です。
 参照 a-vietnam19-11-21.html


 自宅で、娘が一羽一羽の折り鶴を糸に通していますと、何羽かに「メッセージ」を書いてあることが分かりました。
 私も平和行進参加で、千羽鶴を度々受け取っていましたが、折り鶴に「メッセージ」を書いたのを見たことがありません。気付く視点が、無かったとからでしょうか。
 「メッセージ」には、ベトナムと日本の平和運動の連帯や、ハートの絵、サインなどがあり、胸が熱くなりました。
 
娘は、私に「メッセージ」を写真に撮れと言い、頼まれた仕事に力が入った様です。
 

 トン・ドゥック・タン大学の学生たちが折り鶴を折った経緯は、前に書いたベトナム訪問の目的が「核兵器禁止と枯れ葉剤被害者支援」の連帯運動を広げることからでした。
 同大のホールで開かれた 交流会「原水爆禁止日本協議会及び協被爆者とトン・ドゥック・タン大学の学生及び教職員」には、学生600人が参加し、原爆被爆者や枯れ葉剤被害者などの体験を聞いたうえで、折り鶴教室に変わり、訪問団員の指導で一斉に折りました。
 学生は初めての体験だったようですが、教えあって熱心に折っていました。
 交流会の趣旨が大きく伝わった瞬間です。

 原水爆禁止平和行進の「東京→広島コース」の出発は、第五福竜丸展示館前が恒例です。その出発に、何度か参加しましたが、展示館をゆっくり見学していませんでした。今回は、時間をかけて見ることができました。
 展示物で驚いたのは、太平洋のマーシャル諸島にあるビキニ環礁で、アメリカが1954年3月1日に行った水爆実験当時や、その後に操業していた漁船の数と、その位置を示したパネルです。水爆実験場付近から日本列島沿岸かけ、多くの存在が明確に分かりました。856隻が汚染魚を廃棄し、総量485トンと書いてありました。実際は、もっと多いそうです。

 明日は、3・1デーです。ベトナムでは、今年1月末まで行っていた核兵器廃絶を求める「ヒバクシャ国際署名」を、98万集めました。
 ベトナム枯葉剤被害者協会の報告によると、署名のなかには枯れ葉剤被害者らが戸別訪問をしたり、バスの中で集めたものもあるそうです。そして、字が書けない人は母印を押したそうです。
 日本原水協は、「核兵器・大量破壊兵器・ベトナム枯葉剤被害者支援キャンペーン」を強化しています。

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