7大陸を走る 著書ご注文 著書外マラソン ●行進日誌一覧表 行進・十話
平和への旅
リ ン ク     
 

韓国ピース・ツアー(2)
④ 星州 ミサイル基地反対!
星州のサード基地建設現地の出入り口道路の基地反対座り込みテント前で連帯集会
=2017/3/24、慶尚北道 星州郡 草田面 韶成里(榊原晋治氏提供)
 
連帯集会でサード基地反対を訴える僧侶。後部は出入り口を守る警察隊
=2017/3/24
 
 
座り込みテント前で手を合わせ「五体投地」100回行う筆者(前列左から2人目)
=2017/3/25 (榊原晋治氏提供)
 
 
サード基地反対を訴えて座り込み僧侶のキム・ソンへ師に連帯のメッセージを書いた鯉のぼりを渡す=2017/3/24  
 
「北東アジアの緊張を激化させる米軍基地反対」(日本語とハングル語)の幕を掲げ、エールの交換
=2017/3/25、韶成里会館
 
 
サード基地建設反対ローソク集会に参加の筆者
=2017/3/25、星州郡庁の中心街広場
 
 ● 3月24日午後 星州THAADミサイル基地建設反対闘争現地を訪問しました。
 場所は、慶尚北道(キョンサンブット)星州郡(ソンジュグン)草田面(チョジョンミョン)韶成里(ソソンリ)です。
 THAAD(サード)ミサイル(Terminal High Altitude Area Defense missile)とは、日本語で「終末高高度防衛ミサイル」と訳され、成層圏を飛んでくる攻撃ミサイルが放物線を画き、下降(終末)に入った、高度150~40㎞段階で、打ち落とす迎撃ミサイルです。
 この方式は、北朝鮮から数分で到着する至近距離の韓国では、役立ないと言われます。山岳地帯の多い朝鮮半島を、低空で飛んで来る場合は、レーダーでとらえにくく、なおさらでしょう。
 実際は、中国やロシアのミサイルを対象にして、米国を守るもミサイル基地とみられます。中国やロシアが、緊張を高めるだけだと警戒し、反対するのもうなずけます。
 米国は、北朝鮮の核実験やミサイル発射実験に対応しながら、更なる先を狙っているのでしょう。
 サード用のレーダー基地は、既に、日本の青森の車力(津軽半島)や、京都の経ヶ崎(丹後半島)にもあります。
 レーダーは、Xバンド(10GHz帯)を使用しており、強力な電磁波を出力(MW単位)し、半径1000㎞をカバーします。当然、星州の基地は、中国、ロシアが1000㎞圏内に入ります。
 これらの基地の情報がハワイで処理され、サードを発射する仕組みです。
 当初のサード配備予定基地は、星州郡庁に近い星山砲兵部隊基地でしたが、郡民の反対運動で変更され、郡庁より18㎞北の慶尚北道金泉市(キムチョンシ)との境にある、韶成里のロッテのゴルフ場「ロッテスカイヒル星州CC」へ変更したのです(ロッテのゴルフ場とソウル近郊の国有地と交換)。
 現地を訪ねると、ゴルフ場の取り付け専用道路の出入り口(ゴルフ場まで1.4㎞)に、サード基地反対の座り込みテントがありました(写真上段)。座り込みは、僧侶の方たちでした。韶成里が、その仏教宗派の円仏教の発祥地で、ゴルフ場を含む山々は聖地です。
 反対運動は、仏教徒や、金泉市の人々にも広がり、金泉市のサード基地反対闘争委員会も発足して、盛り上がっていました。
 現地へ行く前に、ツアー一行の中から、人家から離れた山中のゴルフ場へ移り、「反対運動が下火になっているのでは」との声もありましたが、情報不足の推測でした。
 テントの周辺には、入り口を守る警官が約100名と、警察のバスなどが10台余りありました。威圧を感じましたが、私たちに口出し・手出しは、しませんでした。
 路肩に毛布を敷き、僧侶の指導で手を合わせ、起立と額を地に付ける動作を100回繰り返す、平和への祈りに参加しました(写真左2段目)。仏教的な意思表示です。
 ここで、一つのナゾが解けました。2007年、長崎市の平和行進へ、韓国から38名が参加しました。そのとき、商店街などで、今日と同じような「五体投地」をされました。何故だろうと、思い続けていました。
 韓国の平和運動では、信教にこだわらず、よく行う意志表示だそうです。これで納得です。
 参照 07-8-06.html
 私は、持参した鯉のぼりの吹き流しに、「戦争のない世界」と日韓英の3ヶ国語で書き、キム・ソンヘ師へ渡しました(写真左3段目)。親指と人差し指を合わせたポーズは小鳥を意味します。小鳥は幸せを運ぶそうです。そう言えば、少女の象の左肩に小鳥がとまっています。
 現地の闘争拠点は、座り込みテントから700mほど南の韶成里会館です。
 韶成里会館周辺から、テントへ向かう道路両側の柵には、サード基地建設反対などの横断幕や、全国から寄せられた連帯幕が沢山ありました。
 韶成里会館では、「北東アジアの緊張を激化させる米軍基地反対」(日本語とハングル語)幕を掲げ、エールの交換をしました(写真左4段目)
 夜8時から、星州郡の郡庁舎近くの広場で、サード基地建設撤回のローソク集会が開かれ、参加しました(写真左5段目)。連日200~300人の集会を開いているそうです。
 8時から始まったのは、星州郡が韓国のマクワウリの大産地で、今が収穫時期でした。それで、農作業が終わってからの集会で、8時になるそうです。
 この地域の農産物収入の半分以上がマクワウリで占めるそうです。ビニールハウス栽培で、ハウスが、延々と連なっていました。夕食時に、別名「コリアンメロン」を美味しくいただきました。
 ローソク集会では、開会式後にツアーの一行が壇上にのぼり、紹介されました。
 バスの中で練習してきたハンブル語のシュプレヒコール5本を連呼し、連帯の勢音が夜空へ響き渡りました。
 サード基地建設反対運動の方針は、軍事対軍事ではなく、六者協議を再開するなどの話し合いで、解決する展望を示していました。
 米国のトランプ大統領は、軍事予算10%のアップを示しました。米国第一の軍事力をどんどん進めるでしょう。
 各国の国民が連帯して、話し合いで和解する運動が、ますます急務になってくると思います。

 
 
7大陸を走る 著書ご注文 著書外マラソン ●行進日誌一覧表 行進・十話
平和への旅
リ ン ク    
 
  copyright(c) takeda akihiko all rights reserved.