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2016年 3・1ビキニ・デー
核兵器廃絶運動 飛躍の年に

第5分科会での発言するDVD「一歩でも二歩でも」企画・制作者の山口逸郎さん
=2016/3/1、焼津市
牛乳パックで作った募金箱(左)と上面の投入口
=2016/3/1、焼津市
マグロはえ縄漁船「第五福竜丸」の無線長久保山愛吉さんの墓
=2002/3/1、焼津市浜当目・弘徳院
 2016年 「3・1ビキニデー」に参加しました。
 「ビキニデー」の歴史は次の通りです。
 1954年3月1日、アメリカが太平洋のマーシャル諸島共和国のビキニ環礁で、広島型原爆の1000倍の威力を持つ水爆実験「ブラボー」を行いました。
 世界中が放射能で汚染され、マーシャル島民やマグロ漁船「第五福竜丸」をはじめ、多数の漁船と漁業に深刻な被害をもたらしました。魚屋から魚が消えたのです。
 この事件により、日本国民は原水爆禁止に立ち上がり、署名運動は瞬く間に全国に広がりました。
 その翌1955年、第1回原水爆禁止世界大会が開かれ、原水爆禁止日本協議会(日本原水協)が結成されました。
 以来、3月1日を核兵器禁止・廃絶、核被害の根絶、非核平和の日本への決意を新たにする日、「ビキニデー」としました。
 毎年、3月1日を主に、静岡市、焼津市での集会や、「第五福竜丸」の無線長で被爆死した久保山愛吉さんの慰霊・墓参行進(焼津駅→弘徳院)を行っています。
 今回、私が参加し2月29日の原水協全国集会第5分科会「草の根運動を強めよう 平和行進、地域原水協」のことを書きます。
 ① 分科会の冒頭で、2015年の東京→広島行進を主に撮影したDVD「一歩でも二歩でも」の前半部分が上映されました。その後の討論に大きな弾みがつき、各地で上映・普及したいとの声がでました。
 参照 DVD「一歩でも二歩でも」の紹介記事
     「平和行進とっておき十話」
 ② 討論で、兵庫県明石市のご婦人が紹介された、「牛乳パック」で作った被爆者救援募金箱は、手軽に取り組める良いアイデアだと思いました。
 作り方を紹介します。
 使い切った牛乳パック1ml入りの下部を、カッターナイフなどで高さ7㎝に切ります。それを2個用意し、1個を、他の1個の内側へ逆さに入れ込みます。1辺7㎝のサイコロ風の6面体ができます。
 上部に1円玉(又は10円)が入る投入口を作ります。4側面に色紙や、楽しそうな絵など貼り整えます。募金の主旨を書いた文字を附け完成です。
 活用は、釣り銭などの1円玉を募金します。1円玉の満タンで200円になるそうです。紹介されたご婦人のグループは、1年で2万円になったそうです。
 ③ 地域役員の世代交代を図り、若い力を旺盛にしたいとの意見が多く出されました。
 年配の役員からは、体力の減退とともに「積極的な行動がおっくうになった」と率直に語られ、世代交代が遅れ、活動が縮小した発言もありました。
 今年のビキニデーで強調されたのは、日本国民が世界に訴え続けてきた核兵器禁止要求は、核保有国が主張する防衛・抑止力の脅しを乗り越え、人類を無差別に殺りくする「非人道性」を強調する見地が、大きな流れになったことです。
 国連では、その「非人道性」から核兵器禁止の実効ある条約締結を求める共同声明が、2012年の16ヶ国から始まり、2015年は159ヶ国(加盟国の80%)に増えました。
 そして昨年10月の国連総会では、核兵器禁止条約の締結を求める主旨の諸決議が、賛成130ヶ国を越えました。これに反対や棄権をするのは、核保有国と、抑止力下にある日本などです。
 そのなかで、核兵器禁止に向けた、法的拘束力を持つ措置の作業部会設置(「多国間核軍備撤廃交渉の前進」決議)が、138か国の賛成(日本は棄権)で決まりました。初会合が2月にジュネーブの国連欧州本部で開かれ(5日間)、5月と8月にも開催し、9月に報告書を提出します。
 しかし、米国の核先制使用表明、ロシアのウクライナ戦争時の核配備、北朝鮮の核実験・長距離ロケット発射、日本政府の核兵器限定使用の容認表明など、緊迫した核依存が止みません。
 今後の核兵器禁止の署名運動は、被爆の実相を被爆者が連盟で訴える、新たな署名用紙になります。

 核兵器禁止を実現には、日本と世界の市民の連携運動が力です。飛躍の年にしましょう。

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