竹田昭彦・日誌(#04)・5月15日(日)    

大船観音寺
原爆慰霊碑前で 被爆者とのつどい

大船観音像=2022/05/15、鎌倉市大船駅・湘南モノレール乗り場から撮影
被爆者のつどい開会式
=2022/05/15
鎌倉市・大船観音寺
左から平和祈念塔、原爆慰霊碑(下方)折り鶴台(上方)、原爆の火の塔(右端の灯籠)
=2022/05/15鎌倉市・大船観音寺
生協ユーコープのリレー幕と折り鶴
=2022/05/15、鎌倉市・大船観音寺
 5月15日、鎌倉市のJR大船駅西口前の小山にある大船観音寺で、「被爆者とのつどい」が開かれました。
 寺には、東海道線の車窓からも見える白衣の観音像(1960年完成)が建っており、鎌倉名所のひとつです(写真1段目)。
 午後2時50分、「被爆者とのつどい」が、大船観音寺本堂・寺務所前に建立された原爆犠牲者慰霊碑の前で始まりました(写真2段目)。
 はじめの挨拶では、神奈川県の平和行進をすすめる3者懇談会の被爆者、生協、原水協の代表者からありました。
 どなたも、ロシアのウクライナ侵略を止めさせること。軍事力に頼らない話し合いでの解決を求めていました。そして、核兵器禁止条約に日本政府が参加・批准をし、被爆国の役割を果たすことでした。寺の寺務所には、ウクライナ人道危機救援募金箱がありました。
 つぎに、原爆犠牲者慰霊碑(1970年完成)とともに、碑の後方上部に折り鶴飾り台(20003年完成)、碑の左側に平和祈念塔(1985年完成)、碑の右側に原爆の火の塔(1990年完成)が建立(写真3段目)された詳しい説明が、被爆者からありました。
 これだけ一か所に建立されているのは、全国でもここだけでしょう。
 ここは、神奈川県在住被爆死没者の冥福を祈るところであり、核兵器廃絶を訴える聖なる地だと思います。
 終わりに生活協同組合ユーコープの人達は、組合員が折った千羽鶴(写真4段目)を、折り鶴飾り台に掲げました。
 午後3時30分、つどいは終了し、参加者が80人(被爆者12人)でした。
 大船観音寺ホームページの沿革によれば、「昭和14年当時、日本各地に日本軍兵士を讃える『英霊』が奉祀されていく世の風潮の中で、日本人も中国人も平等に供養していくということを主眼として大船観音完成を願う」との趣旨が明記されています。その経緯から、大船観音像は戦争を戒め、核兵器のない世界を訴えていると思いました。

 
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