竹田昭彦・日誌(#35)・6月07日(日)  

作家 小林多喜二 巡り
北海道・秋田コース

 
不在地主と闘い勝利した「農墾之碑」
=2010/5/16、富良野町
 
 
小林多喜二が勤務していた北海道拓殖銀行の依願解職(行員の賞罰に関する書類より)
=2010/5/26、小樽市立小樽文学館
 
 今日は、行進のないです。
 北海道からの通し行進者が秋田まで来ると、疲れが溜まるので、休養日の配慮がありました。
 宿も能代温泉で、岩盤湯つきでした。
 天気は、終日晴天でした。
 郵便切手のデザインにもなった作家、蟹工船で有名な小林多喜二の足跡を、平和行進でたどって見ます。
 コースは、「北海道→東京」の日本海コースです。
 なお、出発場所を、「幹線コース」の礼文島ではなく、「支線コース」の根室市に配慮して貰うことが必要です。
 5月上旬、北海道「支線コース」の根室を出発します。
 根室→釧路→帯広→富良野→砂川(幹線コースに合流)→札幌です。
 富良野市には、「農墾之碑」があります。開拓農民の不在地主闘争勝利記念碑です。小説「不在地主」の舞台の地です。
 その後、札幌から「支線コース」日本海南コースの起点、小樽へ電車で移動します。
 小樽→岩内→江差→松前→函館です。
 小樽市は、多喜二が幼少のときに秋田県から北海道へ渡り育った大地です。足跡、資料がたいへん豊富です。小樽実行委員会の日程に従った合間に、資料館や足跡を巡る余裕があります。
 私は、2010年の行進のとき、嶋田千鶴子さん(当時、道原水協事務局次長)のガイドで、小林多喜二文学碑、小樽市立文学資料館、北海道拓殖銀行小樽支店跡、「不在地主」磯野商店の旧倉庫などを見学しました。文学資料館には、多喜二の水彩画3点があり、絵を描いていたことを知りました。依願解職の退職金の算出額1124円(支給は半額の560円)(写真下)は、当時のサラリーマンとして高額だったろうと驚きました。
 秋田県の大館市は、多喜二誕生の地です。その地を平和行進が通ります。
 集合場所の大館市のJR下川沿駅前正面には、「小林多喜二生誕の地」碑があります。そこから行進して10分ほどすると、生家跡があります。今回も通りました。現在は、別な人の家が建っていますが、「古里の顔 小林多喜二」の案内板があります。2002年の行進のときは、小林家の建屋が残ってあったと記憶しています。多喜二ファンには、素敵なコースです。
 参照 http://www.takeda-a.net/10-5-26.html
     http://www.takeda-a.net/10-6-11.html