2017年 プーケットマラソンを走る

竹田 昭彦
17㎞過ぎを走る筆者。左端コースは18.5㎞の折り返し地点から戻ってきたランナー=2017/6/4
アンコールワットの夜明け。中央が65mの祠堂
=2017/6/6
タ・ブローム寺の建造物に生えた巨大木=2017/6/6
バンテアイ・スレイ寺院の神殿の入り口上部の石の彫刻を正面から撮影=2017/6/7
上の写真の彫刻を側面からみると繊細な浮彫が分かる=2017/6/7
 2017年6月4日(日)、タイの第12回プーケットマラソンを走りました。
 ブーケットは、タイのマレー半島西側の島(アンダマン海)です。タイの1番大きな島で、リゾートで栄えていました。
 マラソンのスタートは、未明の4時30分です。日の出は、6時過ぎでした。
 ゴールの制限時間は7時間30分です。
 気候は、雨期に入るところで、日中の気温が30度を超え、湿度が高くマラソンには厳しい条件です。
 私は暑さ対策として、最初の給水所(3㎞地点)で、帽子の内側に氷を入れました。
 帽子には、前部の裏にツバがあり、その間に氷を入れるので、氷が頭に直接あたらず、じわじわと冷やします。
 スタート後、10㎞の通過タイムを見ると、1時間43分でした。7時間前後のゴールは無理と判断し、7時間30分以内のゴールを目指しました。
 ただし、直射日光が厳しくなる10時過ぎの30㎞ころからは、氷が給水所に有るか無いかが、とても心配でした。帽子に入れた氷は、数km走ると溶けて無くなるからです。
 氷が無いときは、7時間30分オーバーも仕方ないと思いました。
 幸い、2~3㎞毎の給水所には、水とスポーツドリンク、それを冷やす氷(又はスポンジを冷やす氷)が、プラスチックの大きな桶に有りました。
 そして、コース案内も、路上の矢印ペイントや立て看板、1㎞毎との距離表示板などが、きちんとありました。前後にランナーが見えなくとも、コースを間違うことがありませんでした。
 スタート前は、30㎞ころから曲がり角が多いコース図面を、暗記できずに心配だったからです。
 ゴールのタイムは、7時間26分32秒でした。総合順位は、完走者1203人(最終者記録:8時間5分27秒)中の1163位です。
 終わってみれば、充分な運営で感謝、 感謝です。

 翌日(5日)、カンボジアのアンコール遺跡群の見学のため、空路でシエムリ・アップ市へ行きました。
 6日、アンコール遺跡群の中心のアンコールワットの夜明けと、昼間と、2回も見学しました。
 夜明けの見学は、アンコールワット前面の池に「逆さアンコールワット」を見るためでした。日本の「逆さ富士」を見るのと似ています。
 大勢の観光客が来ており、日の出が絵になる光景でした。夏至と冬至には、太陽がアンコールワットの中心部を昇るよう設計されています。
 昼間の見学では、1番高い中心塔(65m)の祠堂へ登りました。登る外面の階段は、70度の急斜面で40段ありました。本来の石段の上に、見学者用に鉄板の階段と手すりが取り付けありますが、恐怖を感じました。濡れた石段なら、こわいと思います。
 祠堂は42mの位置でした。祭壇を中心に大きな広間が四方にあり、周囲が回廊になっていました。塔の中部の尖形を穏やかなに設計し、広い床面にしたのでしょう。降りる出口を迷うほどでした。
 祠堂の回廊の格子から見える周囲の伽藍と森は、アンコール遺跡郡の広大さと存在感を誇示していました。建造は、12世紀(1113~1150年)だそうです。
 つぎに、アンコールワットから北東へ4㎞ほど離れたタ・ブローム寺院を見学しました。木の根に挟まれた石造物を見るなり、歴史の流れの偉大さを感じました。
 アンコール王朝が15世紀に途絶え、1860年フランスの植物学者に発見されるまで、遺跡はジャングルに覆われ、眠っていたのです。
 その間、石造物に蓄積した腐葉土に樹木の実生が育ち、石造物を跨いで根がつき成長しました。樹齢は400年にもなり、太さ1m以上、高さ数10mの大木です。石造物を木の根を抱えるようになったことが、石造物の崩壊を防いだともいわれます。
 私は、それらを見た瞬間、アンコール遺跡群の偉大さに感動し、来て良かったと思いました。
 7日、アンコールワットから北東へ25㎞ほど離れた村のバンテアイ・スレイ寺院を見学しました。そこには、赤色砂岩に彫られた彫刻が、破損が少なく朽ちずにありました。建造は、アンコールワットよ200前の900年代です。1000年を越えた現在も、繊細な浮彫がそのままで圧巻でした。アンコールワットより朽ちない石材だと思いました。神殿の入り口の上部に飾られた彫刻を、写真で紹介します(下段の2枚)
 これまでマラソン大会参加のおりに、エジプトのピラミットやルクソール遺跡、トルコのイズミル遺跡、ギリシャの神殿、インドのエローラ石窟群、中国の敦煌、メキシコのマヤ遺跡など見学したが、そこでは見たことのない精密さと朽ちないことに、たいへん驚きました。バンテアイ・スレイ寺院は、修復しないで現状のまま保存するそうです。
 石工や彫刻師の技術は、カンボジアで独自に発展したと聞きました。それほど栄えたアンコール王朝が、クメール人が、突然に建造物を放棄して何処へ行ってしまいました。現在も謎のままだそうです。高い文化を育んだクメール人は、何処へ行ったのでしょうか。興味は、深まるばかりです。
 今回のアンコール遺跡群の見学は、崩れ落ちる危険な場所以外は「何処でも見て下さい」という感じでした。量が多いからだろうと思いました。崩れ落ちた貴重なものであろうとも、そのままにしてありました。素人目にも、もったいないと思いました。
http://phuketmarathon.com/ja/
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