竹田昭彦・日誌(#06)・6月08日(金)    
沖縄県に多い
憲法九条の碑

暑さをしのぎ、歩道の縁石に腰を下ろす行進者たち=2018/06/08、西原町・運動公園前
西原町の町長メッセージを幹部職員(右)から披露される=2018/06/08、西原町・中央公民館
南風原町の黄金森公園に建立された「憲法九条の碑」と筆者=2018/06/08
 今日は、宜野湾(ぎのわん)市の行進、西原(にしはら)町の行進と役場訪問、与那原(よなばる)町、南風原(はえばる)町の行進です。
 天気は、薄曇りの晴れで、風もあり、昨日と同様にしのぎやすかったです。
 台風5号が近づいているようです。
 9時、宜野湾市の真栄原の比屋良川公園で出発集会を開き、行進へ移りました。
 11時過ぎ、西原町の運動公園前で休憩をすると、ほとんどの人が歩道の縁石へ、腰を下ろし、暑さをしのぎました。皆が、冷気を求める一時です。
 沖縄の行進中の休憩は、1区間を40分前後歩き、10分から20分程度休むサイクルです。
 毎日給水車がつき、休憩場所へ先に行き、給水の準備をして、待っています。バッチリです。
 午後1時、西原町の中央公民館前で、歓迎式が開かれ、町長からの激励のメッセージを、幹部職員から披露されました。メッセージでは、「沖縄の地上戦(1945年)では、西原町の住民の47%にあたる5千百余人が犠牲になりました。このことから町では、平和問題を町政の最重要課題と位置付けており、1958年には「非核平和都市宣言」、1992年には「西原町平和条例」の制定、2002年には、祖国復帰30周年平和憲法記念碑を建立し、憲法九条の大切さを内外に訴えてきました」と紹介されました。
 平和憲法記念碑は、憲法九条を刻銘した碑で、役場の敷地(旧庁舎)にあります。
 残念ながら、公民館から離れており、見る機会がありませんでした。
 午後4時、南風原町の黄金森公園へ着き「憲法九条の碑」前で、ワンポイント学習会と終了式を行いました。
 「憲法九条の碑」は、2007年5月3日に「憲法九条を世界に広め平和を守る南風原町民の会」が建立しました。費用は、町民の募金です。
 なお、沖縄県には9条の碑が7か所あり、全国最多です。
 終了式では、南風原町長からのメッセージを、行進実行委員会の役員から披露されました。
 メッセージでは、黄金森の傷病兵治療の壕の保存と公開の経緯が紹介されました。
 保存の壕は、「沖縄陸軍病院南風原壕群20号壕」で、全国初の文化財戦争遺跡にされ、2007年(平成19年)に一般公開されました。
 20号壕は、外科が中心で、病室、手術場、勤務者室などがあったそうです。
 町長は、「戦争の悲惨さを風化させず、平和の尊さを県内外に発信し、平和教育に役立てたい」といわれます。
 20号壕を、終了式終了後に見学しました。断面積が1間(1.8m)四方で掘られ、長さが70mほどありました。負傷兵のうめきと、緊張感が伝わってきました。壕は、全体で30か所あったそうです。 
 今日の行進距離は、7区間を85~60人で12.9㎞歩きました。

 
  copyright(c) takeda akihiko all rights reserved.