竹田昭彦日誌(#53)7月27日(土)
〈 戦争体験者の話を聞く 〉
 雲南市、奥出雲町の行進と署名行動です。
 9時30分、雲南市の加茂総合センター(旧加茂町役場)で出発集会を開き、行進がスタートしました。 
93歳の婦人から「三瓶そば」を頂く=雲南市加茂町
 雲南市の加茂町の署名行動では、訪問した宅に、針仕事をしていた93歳の婦人がおりました。
 私が戦没者の遺児で、富山から広島へ向かって平和行進をしていることを話しますと、婦人は、戦前、埼玉県浦和市(現さいたま市)で7年間働き、空襲にあったことを話されました。戦争の悲惨さを話され、あげるものがあると「三瓶そば」(乾蕎麦)をいただきました。
 また、自転車店の76歳の男性は、大阪市の淀川から小学生が学童疎開で加茂町へ来ていたことを聞きました。
 食べるものがなく、クリやカキやシイの実などの採りあいで、地元の子たちと喧嘩になったことなど聞きました。ずいぶん、遠いところから、学童疎開で来ていたのです。
 加茂町は、学童疎開をドラマ化した映画「ボクちゃんの戦場」のロケ地にもなったそうです。
戦争体験者(右)の話を聞く=奥出雲町横田
 奥出雲町の行進では、90歳代の男性から、1944年10月10日の沖縄大空襲にあい、何とか本土へ戻ったあと、原爆投下後の広島へ通信関係の仕事(徴用?)で行き、被爆した話を聞きました。記憶を書いて残したいが、なかなか書けないと言っていました。戦争体験を、後世に伝えたい強い思いを感じました。
 一緒に聞いていた教職員の女性は、体験を聞く機会をもちたとと言っていました。
 今日の行進は、区間により参加者6〜9人で、4区間を延べ6.6q歩きました。
 署名行動は4ヶ所で、87筆と募金17,800円をいただきました。