竹田昭彦日誌(#87)8月03日(金)
〈 被爆者が逃れた道を行進 〉
 坂町、広島市安芸区、海田町、府中町の行進と役場訪問です。
 今日の行進は、67年前(1945年)の8月6日8時15分、広島へ原爆が投下され、被爆した人たちが逃れた山陽本線沿い、呉線沿いの道を、反対方向に歩きます。
 9時10分、坂町役場で出発集会を開き、今日の行進がはじまりました。
     
   坂町原爆犠牲者追悼碑  
   行進に移り、1qほど歩き「坂町原爆犠牲者追悼碑」を訪問しました。全員で黙祷を捧げ、犠牲者のご冥福を祈りました。
 この碑は、町民の運動と浄財で建立されました。
 


坂町の鯛尾の高台にある原爆犠牲者無縁佛供養塔
 府中町、広島市安芸区、海田町、坂町、などの旧安芸郡方面には、被爆者が逃れてきて、力尽き亡くなった方が大勢ありました。その方たちを供養して、寺院や個人が建立した碑や塔も多くあります。
 その一つを、2008年11月、坂町で開かれた「広島ベイマラソン」に出場したおり、坂町の鯛尾の高台にある「大東亜戦争 廣島市原爆 犠牲者無縁佛供養塔」(個人が昭和28年建立)を訪ねました。
 塔の裏面(写真左)には、「坂町鯛尾に於て終焉せる無縁佛の分骨をこの地に納む」と記してありました。行き倒れになった方が、人知れず埋められたり、野ざらしになった方たちを供養したようです。
 12時、海田町役場を出発、以前に行進していた山陽道(県道151号線)の船越峠は、道路が狭いのと交通量が多く、危険なので別の道に変更(2009年)されました。かって、この峠を何回か行進したことがありました。逃れた被爆者たちが、「この峠を越えれば助かるのでは」と、必死に歩いた姿をイメージしていたので、コース変更を残念に思います。
 午後3時15分、行進が終了場所の府中町役場前の公園へ到着し、公園に建立された「原爆犠牲者慰霊碑」前で黙祷を捧げました。この公園は、原爆で亡くなった人たちを、数百体も火葬した場所です。
通し行進者お疲れさま会
 夜に、平和行進広島県実行委員会主催の恒例「通し行進者お疲れさま会」がありました。
 全国の通し行進者、広島県内の通し行進者の全員が出席し、それぞれが、行進してきた感想など語り合いました。
 今日の行進は、参加者50人前後で5区間延べ12.8q歩きました。