竹田昭彦日誌(#45)6月22日(金)
〈 平和の願いは1羽の折り鶴から 天理市 〉
 葛城市、天理市の市役所訪問と行進です。
 台風一過の晴れとなり、日焼けした腕の皮がむけめました。
 午後1時、葛城市役所の応接室で、市長さん、議長さんにお会いしました。
 応接室の入り口に、「原水爆禁止国民平和大行進」の案内板が立ててあり、嬉しくなりました。
 行進参加者全員(12人)が入室し、原爆パネルの購入や展示会の開催、署名を職員に広げて頂く要請などしました。
 購入の即答は頂けませんでしたが、市で平和展を開いており、原爆パネルとの組み合わなど、検討することになりました。
 毎年、行進団と、市長さん議長さんがお会するそうで、市民の原水爆禁止運動の活動が、信頼を高めていと思いました。
ワンちゃんも一緒に平和行進=葛城市・大和新庄駅前
 葛城市の行進は、ワンちゃんも参加し、市役所を出て大和新庄駅をまわり、市役所に戻るコースでした。
 参加者には、戦争で犠牲になった方の遺児が2人おられました。中国の東北地方(旧満州)から「着の身、着のままで」引き揚げ、母と姉を亡くしたと聞きました。もう1人の方も、私が市役所の応接室で話した、遺児の「ひもじかった」体験と同じだった言われます。多くを語らずとも、胸が詰まってしまいました。
 戦争は、人間が意識して起こすものです。自然災害ではありません。被害は、兵隊以外の子どもや動物にも、無差別です。戦争の体験者は、戦争反対を大きく叫び、悲惨さを次世代に伝えねばなりません。
天理市役所に設けられた「折り鶴コーナー」
 天理市役所の玄関を入ると、「一羽の “ 折り鶴 “ コーナー」 がありました。見るなり、凄い! と声がでました。
 テーブルには、折り紙と、折り方の案内シートがあり、市役所に来た人が、手短に折り鶴を折れるよう工夫してあります。
 千羽になったら糸で繋ぎ、8月、広島市の平和記念公園に掲げられます。
 市は、毎年6月から7月にかけて実施し、団体などで、まとまった折り鶴も受け付けていました。
 たいへん素晴らしい取り組みです。どの市町村でも、取り組めそうです。
天理本通り商店街を行進=天理市
 午後5時、天理市役所の歓迎式では、庁内放送で、職員に「原水爆禁止国民平和大平和行進を迎え、玄関に集まって下さい」と、呼びかけから始まりました。市長さん代理の部長さんをはじめ、職員30余人が見えました。平和行進の責務の大きさが、ひしひしと心身に広がります。
 頑張ろうと思い、市が用意されたスタンドマイクに立つと、「父の亡くなった」話しを、「子が亡くなった」話しに間違えてしまいました。力が入り、上がったのです。
 今日、訪問した葛城市、天理市の市長さんと議長さんから、ペナントと賛助金をいただきました。
 行進は、2区間を区間により12〜16人で2.9q歩きました。