竹田昭彦日誌(#17)5月22日(火)
〈 「紀伊防備隊」があった 由良町 〉
 各団体の表敬訪問と、由良町の行進です。
 朝から、和歌山県の平和行進実行委員会に参加する関連団体を、実行委員会事務局長の白井さん(県原水協事務局長)と表敬訪問しました。
 訪問は、和歌山県地方労組評議会、和歌山県教職員組合、和歌山中央医療生協など10を越えました。
 どこでも歓迎を頂きました。 
由良町役場前にある「紀伊防備隊跡」碑
 午後、由良町役場に着くと、役場の前に「紀伊防備隊跡」の石碑がありました。
 「紀伊防備隊」は、旧海軍の大阪警備府海面防備隊の所属基地で、今の役場の位置に本部がありました。
 主な任務は、紀伊水道の防備で、水上偵察機や海防艦など配備され、千人単位の軍隊がおったようです。地元の人から「特攻兵器の回天や震洋艇も配備されていた」と聞きましたが、詳しく分かりませんでした。
 配備していた第30号海防艦が、終戦直前の1945年7月28日、米軍の攻撃で炎上沈没し、66人が死亡しています。
 そして、艦艇の大半は徴用された漁船だったので、記録に残りにくい犠牲者も多いと察しました。
 戦争で、多大な犠牲を強いられた町です。犠牲になった方々に、ご冥福を祈ります。
 現在、「紀伊防備隊」の一部を「海上自衛隊由良基地分遺隊」が使用する他、当時使っていた建物の一部が民間で使われ残っています。
 車窓から、基地を見学しました。
出発集会で激励の挨拶をする畑中雅央町長(右)
 午後5時30分、由良町役場前で出発集会が開かれ、畑中雅央町長さんから激励の挨拶を頂きました。
 由良町の町長さんが、平和行進の出発集会で直接挨拶されるのは、初めてだと聞きました。町の平和行政への取り組みを強く感じ、嬉しく思いました。地元の方も、喜んでおりました。悲惨な戦争を、繰り返してはいけません。
出発集会で「2012年原水爆禁止国民平和大行進アピール」を採択
   各自治体での出発集会では、「2012年原水爆禁止国民平和大行進アピール」を採択しています。
 案文を別掲します。( 「2012年原水爆禁止国民平和大行進アピール」 )
 今日の参加者は28人、署名は11筆、歩いた距離は1.3qです。