2012年原水爆禁上国民平和大行進アピール (案)

 最初に、昨年9月の台風12号による紀伊半島大水害の犠牲となられた方に対し、つつしんで哀悼の意を表するとともに、被災者の皆さまがたに心からお見舞い申しあげます。
みなさん、私たちは「核兵器のない世界の平和と安全を達成する」という熱い決意を胸に原水爆禁止国民平和大行進に参加しました。
ノーモア・ヒロシマ、ナガサキ、ノーモア・ヒバクシャを叫び続けてきた私たちは、危険な放射能汚染をこれ以上絶対に繰り返してはなりません。そのためにエネルギー政策を原発依存から自然エネルギーヘと転換させていくよう提唱しています。
今、核兵器全面禁止の声は、世界中の人々と多くの政府の共通の声となって広がり、「核兵器のない世界」の実現へと新たな展望を切り開いています。昨年12月の国連総会では、核兵器禁止条約の交渉開始を求める決議が国連加盟国の3分の2を越える130ヵ国の賛成で採択されました。また、歴史的な対立を抱える中東でも、非核地帯条約実現をめざす国際会議を今年フィランドで開催することが決まりました。潘基文国連事務総長も70億人に達する人類の平和と安全のために、「核兵器のない世界を実現しよう」と呼びかけています。
そして、この4月30日からオーストリアの首都ウィーンで、次回2015年核不拡散条約(NPT)再検討会議にむけた第1回準備委員会が開かれます。この準備委員会にむけ、日本原水協は、すべての国の政府と市民社会に、核兵器全面禁止の行動を起こすよう呼びかけ、ウィーン大学はじめ市内各地で、広島・長崎の実相を伝える「被曝写真展」を開催します。
今年の平和行進は、ウィーンでの第1回準備委員会・「被曝写真展」と連動させながらの行進となります。それだけに、私たちは55回目をむかえる県内平和行進を通して、「被曝写真展」と「核兵器全面禁止のアピール」国際署名をすべての市町村に広げ、核兵器禁止の大きな世論と運動を築く行進として成功させましょう。
昨年の国連総会でも強調されたように、核兵器のない世界へ、歴史のページを開くのは、そのために努力する多くの国の政府・自治体と市民社会の草の根の行動、そして、みなさん一人ひとりの行動です。
なんとしても、2012年を核兵器禁止への新たな転換点とさせるために、県内平和行進に続く「原水爆禁止世界大会・広島」を成功させるよう共に奮闘しましょう。

 2012年  月  日

2012年原水爆禁止国民平和大行進
和歌山〜広島コース(     )集会