竹田昭彦日誌(#08)5月13日(金)
〈 天塩から石狩へ引き継ぐ 〉
 今日は、士別市役所、剣淵町役場、和寒(わっさむ)町役場の訪問と、天塩地域から石狩地域への引き継ぎです。
 北海道の自治体の首長、議長、教育長訪問の所要時間は、各20分前後です。
 行進団が訪問する以前に、訪問の主旨を文書で提出してありますから、私は「通し行進に参加した動機」や、昨年5月に「国連へ署名を届けた成果」などを話しています。
 その中で、自治体の平和行政推進や、町の誇り、宝などが話されます。
 和寒町役場訪問では、越冬キャベツが特産品と聞きました。驚いたのは 「和寒越冬キャベツ」のネーミングで、商標登録していることでした。
 お会いした副町長さんに、「本物の元祖ですね」と話しますと、「そうです」と応えられ、一同、笑いになりました。
 「偽」物が横行する昨今、苦労があったようです。登録取得まで7年かかりました。
 商標登録の動機は、各市場で「和寒越冬キャベツ」の美味しさ知ってもらうのに、競合があり、見分けが付かなかったからだそうです。
リレー横断幕を士別地区実行委員会から道北地区実行委員会へ引き継ぐ、(右から)霜野洋一道北原水協事務局長、鎌田晃克士別地区実行委員会代表、筆者=旭川市
 5月8日に礼文島をスタートした行進は、稚内から天塩山地を通り、今日の夕刻、和寒町の塩狩峠を越え、比布(ぴっぷ)町へ入りました。昔で言う、天塩国から石狩国へ入った事になります。
 塩狩峠は旧天塩国と旧石狩国の国境にある険しく大きな峠です。この峠を一躍有名にしたのが三浦綾子の小説「塩狩峠」です。
 JR宗谷線塩狩駅前の高台の森に、三浦綾子旧宅を移築した「塩狩峠記念館」があります。
 ここを見学、列車の暴走に身を挺して乗客を救った史実の鉄道職員、永野信夫さんの出生と苦難の生いたち、迷いなく、決死の決断ができた生き様、目が潤み胸が熱くなりました。
今日の自治体訪問では、署名、ペナント、募金を頂きました。