竹田昭彦日誌(#30)6月09日(月)
人工林化で日本カワウソ絶滅
須崎市長さんからペナントに名前を書いて頂く
 今日は、須崎市、津野町、檮原町、中土佐町、四万十町の役場訪問と、四万十町内の行進です。
日本カワウソの縫いぐるみ「オッター君」=須崎市役所
 津野町、須崎市を流れる新荘川(全長約25q)には、かって日本カワウソ(国の特別記念物)が棲息していました。最後に姿を見せたのは、数十年前です。今は、絶滅しました。原因を色いろ聞いてみますと、中土佐町の副町長さんが、明快な答えをされました。もっともの原因は、「戦後のスギやヒノキの植林で、森林の80%が人工林化したことです」と、話されました。
 スギやヒノキは常緑樹で、土壌に陽が射さず、下草も生えず、落葉樹のように下草や落ち葉によるスポンジ状の腐葉土が形成されません。土壌に保水力(ダム機能)がないのです。雨が降ると、直ぐに川へ流れだし、大水になります。雨が降らないと、土壌に水がないため、湧き水も出ず、川は渇水となります。
 そのため、年間を通して安定した豊富な水が、川を流れなくなるのです。川魚は、頻繁な繁殖ができなくなり、カワウソの餌がなくなったのです。人間が、自然の植生体系を変え、自然のサイクルを壊したのです。
四万十町役場での終了集会
 四万十町の役場訪問では、来年の4月10日後の日曜日(12日)に「四万十川フルマラソン大会」を開く話しを聞きました。話された副町長さんは、ウルトラマラソンの「四万十川100qマラソン大会」の60qの部に、2回出場したそうです。私は1995年の第2回のとき、100qの部を走りました。話しが弾みした。私は、走る制限時間を7時間にして欲しいことと、ボストンマラソンのように、50年、100年先を見通して開催したら如何でしょうか、と話しました。来年、マラソン大会へ出たいと思います。
 四万十町の行進は、夕方の6時から国道56号線を、JR仁井田駅先から役場へ向かって歩きました。先頭を歩く町職労組の青年部の人たちと、教職員労組OBの参加が目立ちます。
 役場に着いたのは、夕暮れ迫る7時でした。それから終了集会を開きました。集会には、町長さんからメッセージをいただきました。
 「平和遍路」の方は、四万十町役場の前にある第37番岩本寺を訪問しました。住職さんがおられました。「非核日本宣言のよびかけ」への賛同署名の説明文をよく読まれ、署名されました。
 今日の参加者は約40人で、4q歩きました。
 自治体募金は、須崎市長さん、四万十市長さん、四万十市議長さんからいただきました。ペナントは、訪問した各自治体の首長さんや議長さん等から、合計9本いただきました。