竹田昭彦日誌（＃２９）６月０８日(日） 〈 お遍路さんは何故歩く 〉 ＪＲ土佐久礼駅前の平和行進出発集会 　今日は、中土佐町の行進です。 　中土佐町は太平洋に面し、カツオ１本釣りが盛んです。平和行進は、ＪＲ土佐久礼駅前から出発して役場の方を通り、海辺の商店街をまわって駅へ戻るコースでした。 中土佐町久礼を平和行進 　海辺の商店街では、観光客たちが新鮮な魚を買い求めていました。カツオのタタキが美味しいそうです。残念ながら、食べるチャンスがありません。海岸通りで見た久礼八幡宮は、太平洋を正面にどんと構え、漁師の安全と豊魚を見守っていました。旧暦８月１４日から１５日にかけての大祭は、何万人も出て賑わうそうです。 　昨年の中土佐町の行進は、数名だったそうです。今年は、地元の人が１０人参加され、喜んでいました。商店街を通ったときは、知り合いの人が多く、励ましをもらいました。 小学生たちが作った小石のお地蔵さん 　宣伝カーを運転された教員の方から、お遍路さんは「どうして歩いているんですか」と題した本をいただきました。本は、第３６番青龍寺（須崎市）の近くにある浦ノ内小学校の生徒たちと、お遍路さんの文通記録です。 　生徒たちは、小石にお地蔵さんの顔を描き、遍路沿いの良心市（無人販売所）に１個１０円で並べています。 そして、しおりと「どうして歩いているんですか」との返信ハガキを添えました。返信は、３年間で１００通になったそうです。 　本を読みますと、遍路をはじめた動機は十人十色です。 　健康のため、他界した身内の供養のため、短期を直し我慢する力を付けたい、いま解らないが遍路で答えを出したい、等々です。 　私も、小学生の疑問と同じく、何百年も続いているお遍路さんを不思議に思い、「平和遍路」をしています。ある方の返信には、「四国の人たちの善意に支えられ歩いています」とありました。人間は、社会生活をする動物ですから、１人では生きられません。人との人との支え合いで成り立ちます。これが、お遍路さんが絶えない、キーワードだと思いました。 　私に、「何故フルマラソンを走るのですか」と、よく聞かれます。走りはじめのころは、答えは出しますが、自分にも、聞いた人にも、納得できるものでありませんでした。今は、「�@ 人とのふれあいと、�A ゴールの達成感」ですと、２点セットで答えています。 　２本の足で歩く・走るは、人類生存の基本です。その動作は、血液の流をよくし、心身の自己治癒をはかり、生きる力を生み出します。神社仏閣が、険しい高所に多いのは、歩け・歩け、上れ・上れの意味合いがあるようです。それで元気になり、御利益があったと思うのです。 　今日の参加者は１２人で、２�q歩きました。