竹田昭彦日誌(#19)5月24日(木)


〈「平和行進」は、なんでするんですか?保育園児から質問〉

漫画家「さくらももこ」の生家を通る(左「京丸」の右隣り)=清水区入江町
 今日の行進は、静岡市の清水区、駿河区、葵区です。
 行進中や、休憩中に、地元の人が色いろなことを教えてくれます。名所・名跡や話題性のある場所などです。
 午前の清水区行進では、コミック「ちびまるこ」を書いた漫画家「さくらももこ」の生家を通ると教えてくれました。テレビで、わが家の子どもたちと「ちびまるこ」を見ていたので、興味がわきました。「ちびまるこ」が、子どもの視点から見た大人社会を、率直に「チクリ」と話す仕草が印象に残っています。生れ育った家は、商店通りの一角にありました。案内の看板も何もなく、空き店舗のようでした。少々がっかりしました。
午後の出発集会で「どうして歩くの」と質問する保育園児たち=駿河区ルーテルひかり教会
 午後の駿河区行進では、出発場所のルーテルひかり教会へ、近くにある「たんぽぽ保育園」の5歳児21人と先生2人が見えました。出発集会が、急に賑やかになってきました。園児達は歩く前に、平和行進について5つの質問をしました。「へいわこうしんは、なんでするんですか?」、「なんで、とおくまであるくんですか?」などです。
 答える大人は、私と県内通し行進者が指名されました。予期せぬ急な質問で、とまどいました。それぞれ工夫をこらし、話しました。先生の「分かりましたかー」との声に、園児たちは「ハーイ」と応えていました。5歳児に分かってもらうのは、難しいことです。その後、一緒に行進しました。長く歩かれるとたいへんだな、と思っていたら、100mほど歩き広場のあるところで別れました。周到な準備をしていたのです。
 最後に行進をした葵区の終了集会では、広島で被爆した松本光子さん(93歳)が被爆体験を話されました。当時31歳で、子ども3人も被爆しました。痛みと苦労は、言葉でいいつくせません。松本さんは、目が不自由になっており、それを押して来られたのです。
 今日の行進では、どこを歩いても、家から出てきて手を振る人が多く、驚き、凄い、と思いました。募金をする人も多くあります。静岡県の沿道募金は、全国一だそうです。
 参加者は、区間により50〜60人で、歩いた距離は12.5qです。募金は、66,775円いただきました。これまでの最高です。清水区役所では、総務課長さんから激励の挨拶をいただきました。