竹田昭彦日誌(#10)5月15日(火)


〈“生命を 核より愛で 守りたい” 葉山町〉

葉山町庁舎に掲げられた非核平和標語
 今日の行進は、葉山町、逗子市、鎌倉市です。
 スタート場所の葉山町役場へ行くと、地元の人から、役場の壁を指さし、「見て下さい」、と言われました。3階から垂れ下がった大きな幕には、白地に青で

   生命を 核より愛で 守りたい

と大書してありました。にっこりしました。「平和都市宣言」の垂れ幕は、多くの役場で見たことがありますが、標語は初めてです。
 毎年、町内の中学生を対象に、葉山町非核平和標語コンクールを実施し、金賞を掲げているのです。行進参加者は、その標語を見るのを楽しみにしているそうです。
 私は、歴代の標語を見たいと思い、担当部署の方を訪ね、聞いて見ました。早速Eメールで送ってもらいました。
 標語コンクールは、昨年度で6回目になるそうです。6回目の銀賞を紹介します。

   非核から 始まる世界の 平和の輪

 標語を見ながら、葉山の中学生の顔が浮かんできました。標語づくりには、先生や、お父さん、お母さん、いろんな人たちが関わっているに違いありません。世界の核をめぐる政治情勢や、平和への願いを考えなければなりません。中学生の素晴らしい取り組みです。
逗子市に植えられた「長崎ヒバク楠木二世」
 鎌倉の行進では、修学旅行にきていた、男子中学生たちとのやり取りがありました。私たちが手を振ると、中学生から「核兵器反対!」、と声があがりました。私が「戦争を止めましょう!」、と言うと、「当たり前だろう!」、とかえってきました。中学生や高校生の反応は、率直にでます。
 鎌倉へは、多くの観光客や修学旅行生がきており、平和行進には大きな声援をもらいました。嬉しくなり、訪問した市役所で、私は、年に2回でも3回でも行進したいと、挨拶しました。
 逗子市の行進では、行進途中の逗子第1運動公園に植樹された「長崎ヒバク楠木二世」を見ました。この楠木の親木は、長崎で被爆した山王神社の樹齢400年以上といわれる楠木です。原爆で、枝葉が全部吹き飛ばされ、黒こげになりました。木が裂け、枯れたと思われましたが、その後に樹勢を取り戻し、生き返ったのです。
 長崎市は、この楠木を核兵器廃絶運動と平和のシンボルとして、二世の苗を育て、増やし、全国への植樹を呼びかけています。逗子市に植えられた「長崎ヒバク楠木二世」が、大きく育ってほしいです。
 今日の行進参加者は70〜120人で、延べ200人を越えました。歩いた距離は9qです。訪問した役場の葉山町長さん、逗子市長さん、鎌倉市長さん(部長さんがメッセージ代読)から行進団へ激励の挨拶をいただきました。