竹田昭彦日誌(31)7月27日(木)

〈山口県庁で盛大な歓迎集会

山口県庁の歓迎集会で挨拶する竹田
 朝の9時から開かれた、山口県庁の歓迎集会は、素晴らしいものでした。
 平和行進参加者と県職員が、約60名ほどずつが向かいあってならび、整然と開かれました。私は、通し行進者として、挨拶をする機会を与えられ、たいへん光栄でした。
 戦没者の遺児として、「戦争はイヤだ、憲法9条をまもれ、核兵器の廃絶」を願い、行進していることを話しました。
 山口県の原水爆禁止運動が、県庁で、こうした集会を開けるのは、県民感情と風土に根ざした、地道な活動をしているからだと思いました。
「原爆死没者の碑」に献花する平和行進参加者
 行進では、山口市の宮野江良墓地にある「原爆死没者の碑」を訪れ、献花しました。
 この碑は、広島に原子爆弾が投下された後、被災地の救援に入った軍人が被爆し、宮野江良墓地に隣接する旧陸軍病院(現自衛隊駐屯地)に収容され、死没した身元不明の軍人を慰霊しています。
 碑が建立された経緯は、1973年(昭48年)、山口大学ユネスコクラブが、旧陸軍病院衛生兵の証言から、宮野江良墓地周辺に死没した被爆兵士が埋められていることを知り、発掘調査をしました。そして、13体以上の収骨を確認したことからです。
 翌74年、建設委員会が結成され、県民の募金で建立されました。兵士の身元を確認できるものは、何も残されていません。
 元衛生兵の証言では、30体くらい埋めたそうです。