竹田昭彦日誌(07)7月4日(日)

雨にも負けず進む

長崎地方は、台風の接近で午前中から雨天になりました。雨が降るのは、「長崎→広島コース」が出発してから初めてです。私は、神奈川県での所用を済ませ、長崎へ戻り、午後1時に早岐駅から出発する行進に復帰しました。
午後の行進直前までは、凄い豪雨でしたが、出発時間になると、雨は止み、陽ざしも見えてきました。だが、天には薄黒い雲が流れており、合羽を着て歩きました。
雨天の左世保市を行く
雨の行進は、沿道の人たちに注目される良い機会です。こんな雨降りに、何をしているだろう、と思われるからです。雨にも負けず、風にも負けず、一歩二歩と歩き続けるのが平和行進です。対向車線を走って来るドライバーさんも、視線を向け手を振ってくれます。大きな励ましをもらいました。
話しが変わります。広島でも長崎でも、平和行進が爆心地に近づくと、沿道の人々の対応がさらりとしています。なぜだろう、と思い続けていました。この疑問を県内通し行進者の宮島さんに聞いてみました。「みんな死んで焼け野原になったんだです」、と答えられました。答えは明解でした。原爆は、自然と人間を皆殺しにする悪魔です。爆心地には、原爆の恐ろしさを訴える体験者が生きていないのです。私の無知を、反省しました。はるか遠方から、広島・長崎を見ていたのです。