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ポートランドマラソンでスタート前の筆者
=2015/10/4、米国オレゴン州ポートランド市 |
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5km過ぎの歩道橋で楽団が応援演奏、ランナーが手を振って応える=2015/10/4 |
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ゴールラインを踏み完走メダル手に喜ぶ筆者
=2015/10/4 |
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オレゴン州の象徴フット山(3425m)別名オレゴン富士を飛行機から撮影=2015/10/5 |
2015年10月4日(日)、アメリカ西海岸のオレゴン州ポートランド市で開かれた「第44回ポートランドマラソン」を走りました。
スタートは朝の7時で、ウェーブスタートでした。申告完走タイムの速い順からA~Hの8グループに別けて、順次スタートラインへ誘導され、スタートラインを踏んで走って行く方法です。
走るシューズには、時間計測用のゼッケン番号を組み込んだ紙テープが取り付けてあります。
私は、最後のHグループで、7時19分24秒にスタートラインを踏みました。
ゴールした計測結果は、7時にスタートしたとみなすグロスタイム(Gun Time)や、7時19分24秒にスタートした実質のネットタイム(Chip
Taime)などがウェブで発表されます。
私のネットタイムは、6時間55分31秒で、完走者5716
人中の5432位でした(グロスタイムは7時間14分55秒)。
参加者は、マラソンのフルとハーフ、ウォークのフルとハーフなどを含め、1万4千人でした。
制限時間は、8時間ですが、交通規制解除の時間のようでした。最終ゴールのランナーは、グロスタイムで11時間56分33秒でした。走る意思のある最後のランナーまで、ゴールを開いている様です。
遅いランナーに工夫もありました。35km付近で、午後1時30分(7時のスタートから6時間30分経過)を過ぎて通過すると、本コースから別れた迂回路を走るコース(Alternate
Course)になっていました。そして、38.5km付近で本コースに戻ります。その間の本コースには、路面電車があり、規制を解除するようです。私は、35km付近の分岐路を午後1時5分ころに通過し、本コースを走りました。
走っている途中(5km過ぎ)でビックリしたのは、歩道橋で楽団が応援の演奏をしていた事です(写真中)。
コース沿道には、多くの楽団や、海賊風の衣装などで踊るグループ、15kmの折り返し点でチアガールの応援などありましたが、歩道橋の楽団は、初めて見ました。日本では考えられないことです。
もう一つビックリしたのは、女性ランナーが男性より多いことです。記録を見ると、完走者5716人中、女性が2951人(51.6%)でした。男女別の集計記録がある2004年まで遡って見ると、毎年女性が多く、最多は2010年の55.5%(4427人)でした。体型が横に大きな人や、高齢者も多く参加していました。
2010年から新設したハーフも、女性が毎年多いです。
エードでは、小さい紙コップにワセリンを入れて配っていました。これも、初体験です。一緒に行った日本のランナーが、食べようとした人もあったようです。ランナーの、皮膚ずれ防止に配っていたのです。
世界の市民マラソン大会の中でも、女性の参加者が男性より多いのは、ポートランドマラソンが唯一でしょう。歴史もあり、誕生は1972年です。ちなみに、ニューヨークマラソン誕生は1970年、ホノルルマラソン誕生は1973年です。
女性のランナーが多いのは、事実上の制限時間がなく、ウォークの参加もあり、初心者に適したマラソン大会だからと思います。そして、ポートランドは、アメリカで1番住みたい町といわれ、バラの町としても有名です。それを育んでいる市民の雰囲気が、女性のマラソン参加につながっているのでしょうか(?)。詳しくしりたいところです。
コースは、ポートランド市を流れるコルンビア川支流のウィラメット川周囲の市街地や郊外です。3kmころと、24kmころに、30~40mの上りがあるが、他は平坦です。
また、記録を狙う人には、ペースメーカーを利用できます。3時間から5時間まで、15区分に別けたペースメーカーがおりました。とくに、3時間から4時間の間は、5分又は10分刻みのきめ細かい区分でした。私も、ペースメーカーの体験があり、若ければペースメーカと一緒に走り、精度を知りたいと思いました。
ポートランドマラソンを終わってみると、高齢者に優しいマラソン大会でした。また走ってみたいです。
今回の旅で、思いがけないことがありました。往きの飛行機でワイン3本の差し入れがあったのです。
私が所属するフル百回楽走会のピンクの法被を着ていたことから、機中後部の配膳室で乗務員から声をかけられ、マラソン談義になりました。乗客も寄ってきて、一緒に写真を撮ったりしました。今回のポートランドマラソンが、私のフルマラソン挑戦565回目に興味津々でした。そして、会のマラソンツアーに激励の差し入れを頂いたのです。
また、会の英文名「100Marathon Club JAPAN」とランニングシャッツの背面に書いてあることから、マラソン大会中に数人のランナーから声をかけられ、2人から「何回走ったか」と聞かれました。565回と応えると、ビックリしていました。足は遅くなっても、フルマラソンに何百回でも挑戦する至福を感じました。 |