2006年 上海マラソンを走る
竹田 昭彦 |
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婦人たちの熱烈応援=南京東路 |
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蒸した米と麦を瓶に仕込む=紹興市の醸造所 |
2006年11月26日(日)、上海市で開かれた第11回「上海国際マラソン」を走りました。
上海マラソンは、私の知人で岐阜市のランナー井上武さんの提言で誕生しています。その歴史的経緯から、私は上海マラソンの発展状況を追い求め、今回が5度目の参加です。
今年の大会を走ってみますと、初フル参加者が多かったです。ペース配分がわからないようです。スタートでダッシュしてしまい、バテが早くきて、10`ころから歩く人が目だちました。
下表で見るように、中国のランナーが昨年より、男女とも2倍に増えたからです。
増えた理由は、走る制限時間を延長したことです。昨年から、それまで5時間30分だったのを、6時間にしたのです。
昨年も2倍に増え、今年も、その2倍に増えました。今後の発展が楽しみです。
紹興酒の醸造所見学
紹興酒は美味しいので、造っている所を見たいと思っていました。
マラソンの翌日、浙江省の紹興市へ行き、紹興酒の醸造所2ヶ所を見学しました。
紹興酒の原料は、もち米、小麦、水です。原料に水と書いたのは、紹興市にある湖の鑒湖(かんこ)の水を使うことに、こだわっていたからです。
「鑒湖の水を使わない紹興酒は紹興酒ではない」と、紹興市の人たちは言っていました。鑒湖の水で造った紹興酒のレッテルには、鑒湖の水で造ったことを明記してあります。紹興酒は、鑒湖の水で生まれたお酒です。
見学した醸造所では、鑒湖の水をタンクローリーで運び、大きな貯蔵槽に入れてありました。なお、紹興酒は、台湾などで造ったものもあります。
紹興酒の原料(もろみ)を入れた瓶は、醗酵の段階に応じて大・小の瓶に入れ替えられ、最後はしぼって、日本でも見かける1斗瓶のような瓶で自然熟成します。瓶の蓋は、蓮華の葉と笹の葉で覆い、その上を泥土で固めます。その蓋で呼吸するそうです。ワインのコルク栓に似た作用です。
3年目から飲めますが、熟成年数を重ねる毎にうま味が増します。中国では、紹興酒を老酒(らおちゅう)と呼びます。なるほどと思いました。20年ものを飲みましたが、とろりとした甘味があり、美味しかったです。 |
上海国際マラソン参加人数の推移・フルの部
年 (回数) |
総 数 |
男 (中国) |
女 (中国) |
中国合計 |
ハ-フ(参考) |
1996 ( 1) |
163 |
143 ( 63) |
20 ( 4) |
67 |
340 |
2002 ( 7) |
252 |
230 ( 118) |
22 ( 8) |
126 |
1542 |
2003 ( 8) |
338 |
315 ( 199) |
23 ( 11) |
210 |
2333 |
2004 ( 9) |
816 |
712 ( 520) |
104 ( 76) |
596 |
2490 |
2005 (10) |
1516 |
1325 (1096) |
191 (161) |
1257 |
2758 |
2006 (11) |
2694 |
2312 (1958) |
382 (349) |
2307 |
3297 |
(* マラソン大会のプログラムより作成。台湾、香港、マカオは中国に含みません)
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