竹田昭彦日誌(#66)8月09日(金)
〈 オリバーさんの話に 熱気 〉
 「原水爆禁止2013年世界大会・長崎」の閉会総会です。
 午後10時30分、閉会総会は長崎市の市民会館体育館で開かれました。
秋田の取り組みを報告(中央)渡部雅子さん
 各国代表などの挨拶に続いて、全国各地の運動の成果が報告されました。
 どの地域の報告も、通し行進でお世話になって地域であり、当時の様子がよみがえるとともに、活躍と発展に胸が躍ります。
 登壇した秋田県の報告では、政府にあてた「核兵器全面禁止の決断と行動を求める」意見書の採択が、県下自治体の過半数を超えたこと、県知事が「核兵器の全面禁止のアピール署名」に署名した経緯となどを聞きました。
 知事が署名した様子は、テレビで放映され、職員にお願いした署名も、数百名単位でいただくなど、核兵器廃絶の運動が大きく広がっていると言われます。
 嬉しくなって、報告した秋田県原水協事務局長の渡部雅子さんの降壇を待って、お会いし、感激を伝えました。
 3日間の大会中には、各地でお世話になった多くの皆さんと再会できました。
 たび重なる激励をいただき、ありがとうございます。
 奈良県原水協事務局長の梅林光生さんに、原爆稲を栽培している山添村のことを聞くと、今年の行進では「村議9人中の8人から署名をいただいた」と聞きました。梅林さんは、県下自治体の全議員へ、署名要請をしていきたと話しました。
 色いろな困難を伴いながら、運動を続けている皆さんから、活躍と前進を聞きますと、本当に嬉しくなります。 
若い人(左)の質問に答えるオリバー・ストーンさん(右)
 後半に登壇した、「もう一つのアメリカ史」著者で、映画監督のオリバー・ストーンさん(米国)は、原爆の廃絶に熱弁を振るいました。
 米国は、ソ連が1945年8月9日の夜に満州(中国東北部)へ侵攻することを、数ヶ月前から知っており、ソ連が侵攻すれば、日本が降伏することが、分かっていたと言います。
 それで、米国は原爆の開発を急ぎ、米国がソ連より軍事的優位に立つため、広島と長崎に原爆を投下したと話しました。
 確かに、米国が何か月もかかって本土上陸できなかったのに、ソ連は短日で樺太、千島を占領し、北海道へ迫りました。
 日本の降伏に、原爆投下は必要なかったと言います。
 米国の原爆投下は、日本を降伏させたと言う「正義」と「軍事的パワー」を手に入れ、ウソが「正義の神話」となって、米国が世界を支配してきたと述べました。
 若い人の質問にも答え、青年へ原爆をどう伝えるかは、 「残酷でも、真実を伝えること」と話しました。
 今、色いろなことが「浄化され、ディズニーのように風化している」とも、指摘されました。
 そして、「会場の皆さんは、日本を代表して真実を語る人たちです」と、エールを送りました。
 分かりやすい語り口で吸い込まれ、会場は熱気に包まれました。
 午後1時、壇上にあふれる人たちと、会場と一体となって「WE SHALL OVERCOME」を大合唱し、フィナーレとなりました。
 参加者は、7,000人と発表されました。