竹田昭彦日誌(#84)7月31日(火)
〈 呉港の自衛隊基地を見る 〉
 東広島市の市役所訪問と行進です。
 9時30分、東広島市役所で出発集会を開き、市長さん(代理総務部長)と議長(代理副議長)さんから激励の挨拶を頂き、今日の行進がはじまりました。
 最初の行進ルートは、市役所を出て市街地を5qほど歩き、市役所へ戻ります。
 市街地の西条あたりは、酒造りに適した豊富な湧水があり、名の知れた酒造所が何軒もありました。「酒都西条」の洒落た看板も見え、行進でなければ試飲しながら歩きたい所です。
 その後、車で合併前の黒瀬町地域へ移動し、国道375線をひたすら歩きました。
東広島市原水協の横断幕を持って行進
 地元の参加者たちは、「核兵器のない世界を あなたの署名が国際政治を動かします」と書いた、原水爆禁止東広島市協議会の横断幕を持って、さっそうと歩き、力づよく感じました。そして、署名もお願いしながらの行進です。
 国道375号線は、呉市から島根県の太田市へ至る幹線道路で、東広島市は米軍弾薬の輸送メーンルートです。
 米軍の極東最大の弾薬庫が、呉市の広、江田島市の江田島秋月、東広島市の八本松にあり、弾薬を全国各地へ運んでいるからです。宣伝カーのアナウンスも、米軍弾薬庫の撤去を訴えていました。
 大型車を含む交通量の多い375号線を、切れ目なく行進できてよかったです。大型車の車窓からも、多くの手が振られました。
 交通整理に、パトカーと警官がこられ、対向車線だけを使い、上・下の車を交互に通したので、行進団は止まらず歩くことができました。警官の指揮は、地域の道路網を熟知したテランで、平和行進団の先方の対向車を200b以上前で止め、後方に渋滞した車を通す万全策でした。
 午後3時15分、呉との市境に近い東広島市の黒瀬町市飯田で、終了集会を開き、東広島市から呉市へ引き継ぎました。
 東広島市行進実行委員会の報告では、沿道募金42,656円(自治体を含む)、署名82筆を頂いた、と発表されました。 
呉港の海上自衛隊基地を見学(左側)潜水艦
 夕方、行進終了後に呉港の海上自衛隊の基地を見学しました。
 かって呉市は、軍都と呼ばれ、鎮守府、海軍工廠、海軍潜水学校などがあり、海軍の中心的な存在でした。銑鉄を鋼にする製鋼所もあり、艦船の鋼材の研究と生産技術の先端地であったことを知りました。戦艦大和も、ここで造りました。
 呉港は、自衛隊の基地となって存続し、潜水艦が5隻も繋留してありました。怒りを感じ、憲法9条を守れ! と心中で叫びました。
 今日の行進は、区間により参加者50〜30人で延べ11.7q歩きました。