竹田昭彦日誌(#93)8月09日(火)
〈 世界大会・長崎 閉会 〉
 今日は、「原水爆禁止2011年世界大会・長崎」の閉会総会です。
 
チェリャビンスク(ロシア)のカビロワさん(右)と筆者=総会演台下
 海外代表のスピーチの中で、ロシアのミーリャ・カビロワさん(チェリャビンスク核被害者団体「アイグル」議長)が、「放射能に国境がありません」と話され、ヒロシマ、ガサキ、フクシマとの連帯を訴えました。
 感動し、お会いしてチェリャビンスクの場所を聞きますと、ウラル山脈の東側で、カザフスタンと国境を接するところでした。
 そこには、プルトニウム生産工場があって、放射性廃棄物を川や湖に捨て、放射能被害を出しているのです。
 ネットで調べますと、その工場周辺は秘密都市(ソ連時代)で、工場から出た放射能廃棄物を川や湖に捨ていました。何も知らない住民は、大きな放射能被害を受けているのです。
総会の参加者と一緒に歌うクミコさん
 歌手クミコさんの「祈り」は、平和行進の宣伝カーから流れるラジカセテープで、毎日何回も聴きました。
 今日、初めて本人を目前して、「祈り」を聴きました。テープとは違い、すごい迫力でした。
 クミコさんが歌の合間に話された、「祈り」を歌うようになったきっかけ、初めて折り鶴を折った感動、生涯歌い続けたいことなどなど、ていねいで、むだのない語り口でした。話に吸い込まれ、被災者との連帯感と未来への希望をつよく感じ、涙がでました。クミコさんの生き方が、そうさせたのです。会場は、超満員の熱気でした。
 世界大会・長崎の参加者は、7800人と発表されました。
 今日で、日誌は終わります。