竹田昭彦日誌(#16)5月24日(月)
原爆で体に刺さったガラスを23年後に摘出
 今日は、札幌市役所の訪問、北海道ノーモア・ヒバクシャ会館の訪問です。
 札幌市役所訪問では、今年度、札幌市が日本非核平和都市自治体協議会(会長・長崎市長)の、北海道ブロック(9自治体加入)の幹事になる、との話がありました。
 札幌市は、平和事業予算を1千万円ほど計上しており、毎年の8月7日〜9日に小中学生6人を長崎市へ派遣するなどしています。幹事となる今後の活動が期待されます。
北海道ノーモア・ヒバクシャ会館にて(左から)北海道被爆者協会常任理事の服部十郎さん、同会長の越智晴子さん、通し行進者の鹿又静子さん、筆者
 北海道ノーモア・ヒバクシャ会館訪問では、北海道被爆者協会々長の越智晴子さんの案内で、原爆資料展示の説明をしていただきました。
 資料の中には、会長さん自身が被爆したとき、体内に刺さったガラス破片が、23年後に摘出された、そのガラス破片が展示してありました。説明文には、人名は書いてありませんでしたが、身の引きしまる思いでした。
 また、爆死した人たちを集めて川に入れ、川の流れのよどみに貯めこみ、川岸で火葬して穴に埋めた、と聞いたそうです。人名も、人数も、記録がありません。
 北海道ノーモア・ヒバクシャ会館は、再び被爆者を作らないため、戦争のない平和の大切さを次世代の人へ引き継ぐ平和教育の場として、1991年に完成した3階建てです。民間人の募金で建てた、全国でも唯一の会館だと言われています。