竹田昭彦日誌（＃５４）７月０３日(木） 〈 坂出市長さんと肩を組む 〉 坂出市議会議長さん（正面左）の激励挨拶を頂く（右が市長さん）、後方は市職員の皆さん 　今日は、坂出市役所から高松市役所までの行進です。 　坂出市役所の玄関で、９時の出発式がはじまろうとすると、職員さんが１５人ほど出てこられて並び、スタンドマイクの準備もしてあります。私は失礼のないよう、リレー横断幕を広げて向かい合いました。時間になると、市長さん、議長さん、被爆者代表、私の順で挨拶をしました。 　私の挨拶が終わるか、終わらないうちに、市長さんが「私も、お父さんが戦死してから生まれた」と、話しだしました。それは、私が話した「私の弟は、お父さんが戦死してから生まれました」、を受けてのことでした。堰を切ったように、市長さんと具体的な話になりました。市長さんのお父さんは、「日華事変」で戦死しています。 坂出市長さん（中央右）と記念撮影 　平和行進団と写真を撮ることとなり、市長さんから私の肩を組まれました。胸が熱くなり、遺児同士の連帯感が湧きました。市長さんは戦没者の遺族として、「戦争をしてはいけない」「原爆をなくしたい」という、強い意志を持っておられました。 　市長さんが挨拶に立ったとき、政治的立場、党派を超えて「平和行進を歓迎」している旨を、ザックバランに話された意味がよく分かりました。写真を撮ったときは、「『赤旗』（新聞）にはだすなよ」と、冗談を言っていました。市長さんとして、現状で出来る最大の激励をされたのです。多くの市職員さんの参加にも、敬意を表します。 自転車を引いて平和行進参加＝高松市・鬼無駅付近 　今日の行進に力が入りました。先頭の横断幕を持ち、手を振って声を出し、歩きました。坂出市役所を出てから、ＪＲ予讃線の鴨川駅、国分駅、鬼無駅で休憩し、夕方の４時過ぎ、高松市役所に着きました。炎天下、３回だけの休憩で歩く強行軍でしたが、バテることなく歩けました。昼食で、食卓にあった食塩を手に振りかけてなめ、塩分補給をしっかりしたのも、よかったと思います。また、行き交う人や車窓に手を振ると、多くの方から手が振られ、元気をもらいました。 行進途中の溜池には、「池の水を盗ったら罰する」と書いた看板がありました。初めて、「水ドロボウ禁止」の看板を見ました。香川は、本当に水が貴重なのですね。 　「平和遍路」は、行進コースにある第８０番国分寺を訪ねました。住職さんの奥様とお会いしました。核兵器をなくす気持ちは同じですが、住職名での署名は難しいとのことでした。 　今日の行進参加者は、区間により８〜１５人前後で２２．５�q歩きました。この距離は、これまで１日の最長距離です。