竹田昭彦日誌(#34)6月13日(金)
宿毛湾の美しさと軍事ライン
大月町の大堂山から見た大堂海岸の断崖風景
 今日は、三原村、宿毛市、大月町の役場訪問と、大月町内の行進です。
 宿毛湾の宿毛市から大月町にかけての海岸線は、たいへん美しいところです。緑濃い山並み、青い空、白い雲、入り組んだ海岸線、紺碧の海、岩場に砕ける白い波、絶景です。地元の人たちは、日本一の景色だと自慢します。
 各役場訪問の移動中に、宣伝カーを運転する和田さん(実行委事務局長)の案内で、色いろ見せてもらいました。大月町の大堂(おおどう)山の展望台から見る、大堂海岸の断崖は、迫力がありました。太平洋から大波が押し寄せれば、水しぶきが断崖を数十メートルも駆け上るでしょう。
「リマ海域」、「宿毛湾」、「岩国基地」を直線に結ぶ米軍基地再編強化ライン
 宿毛湾は、天然の良港といわれます。沖に鵜来島、沖ノ島などがあり、防波堤の役割を果たしています。湾の水深が深く、大型船の出入港に適しています。5月に入港した米海軍イージス艦オカーンが接岸した埠頭を見学しました。長さが500mあります。岸壁の水深は、12〜15mあるそうです。横須賀港に配備しようとしている原子力空母は、長さ333mですから、いつでも入港できそうです。
 岩国基地と宿毛港を結ぶ先の太平洋上には、米軍艦船と航空機が訓練するリマ海域があります。日米政府は、リマ海域、宿毛港、岩国基地を3点セットとして、米軍基地の再編強化を狙っているようです。空母の艦載機が、横須賀、厚木から岩国へ飛んでくるより、はるかに便利で経済的です。そして、地元の一部の人でも歓迎の意向を示せば、喜んで来るでしょう。
 厚木基地周辺自治体の、米海軍横須賀港母港の返上決議、原子力空母の横須賀港配備反対運動の盛り上がりなどで、米軍は次の策を当然考えています。今日訪問した自治体の中には、イージス艦歓迎ムードも聞きました。
 また、10月に再入港する話しも出ました。甘いところをみせ、いったん基地化を許せば、取り返しのつかのが軍事の歴史です。平和行進は行く先々でたいへん勉強になります。
大月町を平和行進
 「マラソンで鍛えた足を平和の足に」と、行進を続けていますが、その話題で、宿毛市でもフルマラソン大会を企画しているのを知りました。来年3月22日「宿毛へんろフルマラソン(仮称)」です。
 今日の参加者は25人前後で、2q歩きました。とくに、保育士さんの参加が多くありました。