竹田昭彦日誌(#71)7月15日(日)


〈「高取峠」越えと「忠臣蔵」〉

播磨新宮教会を出発=はりま市新宮
 今日の行進は、たつの市、明石市、赤穂市です。
 心配された台風4号の来襲は避けられ、朝から陽ざしが強くなりました。
 朝の8時、昨夜泊めてもらった教会から、行進を開始しました。開始に先立ち、牧師さんから旅の安全と平和への祈りをいただきました。ここ何年か、泊めてもらった人たちが、この町内を200mほど行進しています。
 このあと、車で移動し、今日の全体の出発場所になっている、JR本竜野駅前へ向かいました。
 今日は「兵庫で一番長い30qを歩く日」だと、前々から聞かされていました。それも、後半に峠越えがあると言われます。
 峠が、どの程度の上り勾配で、距離は何qか、興味がわいてきます。今日は、スタミナ配分を考えながら、本竜野駅前を出発しました。
高取峠を上る=明石市
 峠は、国道250号線の明石市と赤穂市の境にあり、高取峠と呼ばれていました。歩いてみると、上り2q、下り2q程度の距離で、カーブが多くありました。勾配は、正月に箱根大学駅伝5区で走る箱根峠より、ゆるいものでした。なお、平和行進は箱根峠を通らず、海岸線の神奈川県湯河原市から、静岡県三島市へ入ります。
 峠の頂上には、赤穂城主浅野内匠頭の殿中刃傷を知らせる、第1伝令の早かごが展示してありました。江戸から155里(約600q)を4日半で走ったそうです。ノンストップで走ったとすると、時速5.5qです。
 看板には、「忠臣蔵の赤穂でのはじまりは、ここからスタートした」と解説してありました。
 例年の、この頂上で兵庫県平和行進実行委員長の西岡幸利さんが、忠臣蔵の解説をしています。今年も解説されました。西岡さんは、「47士の年齢が16歳から77歳、身分も筆頭家老から足軽までバランスよく、平和行進に似ている」と話されました。私も平和を求める1員として、峠を無事越えることができました。
 行進が終わって、歩いた距離を計算してみますと、30qはなく、26q前後のようです。県内通し行進者のベテランに聞きますと、30qはないと話していました。これまで、兵庫県を何日も20q以上の距離を歩いて来て、疲労がたまり、今日は峠もあり、それを超えた達成感から、「30qの行進」と呼ばれるようになったのかも知れません。
 今日の行進参加者は、各区間40〜50人でした。歩いた距離は26.5qです。訪問した明石市役所では、市長さんからメッセージ(代読)をいただきました。