竹田昭彦日誌(#06)5月11日(金)


〈横浜市旭区・瀬谷区で19年ぶりの網の目行進〉

綾瀬市長さん(前面左)から激励の挨拶を受ける行進者たち
 今日の行進コースの座間市、綾瀬市、大和市は、米海軍の厚木基地をかかえている自治体です。とくに綾瀬市は、市面積の5分の1が厚木基地です。綾瀬市役所訪問では、ご多忙中にも関わらず、市長さんが見えられ、行進者へ激励の言葉を頂きました。
 その後、厚木基地の正門前では、行進者たちが被爆した当時の写真や絵のパネルをかざし、いまだに苦しむ被爆の実状を訴え、核兵器の廃絶と米軍基地の撤去を求めました。マイクを握った、神奈川県原水協事務局長永沢さんの毅然とした迫力ある訴えに、胸が熱くなりました。
 昨夜は、硫黄島の天候が悪かったことを理由に、厚木基地でNLP(夜間離着陸訓練)があり、凄い騒音だったそうです。NLPは、戦闘機を滑走路に着地させ、ある程度減速した後、エンジンを全開して離陸する飛行(タッチアンドゴー)です。現代の戦争は、敵味方の判別のつきにくい夜間の空爆が主です。航空母艦への着陸は、自動誘導が難しく、パイロットの自己判断です。必死にNLPをする訳です。日本に米軍基地が有る限り、NLPと事故はなくなりません。
 その体験から、大和市は、米空母艦隊の横須賀母港反対を「市是」としたのです。岩国へ移って解決するものでは、ありません。岩国の天候が悪ければ、便利な厚木を使うのです。
「米海軍厚木飛行場」北側を核兵器廃絶の横断幕を先頭に行く
 午後の中間後は、大和市から横浜市瀬谷区のコースに入りました。休憩所の生協瀬谷店に着きますと、大勢の人が待っておられ、賑わっていました。瀬谷区の隣の旭区から「網の目行進」をしてきた人たちです。19年ぶりの「網の目行進」の復活です。参加者が85人もあったそうで、熱気が伝わってきました。ここから、私たちの行進と合流し、一緒に歩きます。今後、横浜市の他区にも影響を与えそうです。
 なお、神奈川県の行進は、昨日からAとBの2コースに分かれていますが、上記の「網の目行進」は、それとは別に増えたのです。私は、Aコースに参加しています。
 今日のある地域の行進で、面白いことがありました。その地域の交通整理に出たお巡りさんが、行進者たちへ、細かい指示をスピーカーから何度も出すので、みんなが疑問に感じました。ブーイングも出ました。行進の責任者が聞いてみたところ、新入お巡りさんの研修を兼ねていたそうです。警察も、ちゃっかりしています。
 Aコースの参加者は、各区間が約60〜120人で、延べ250人ほどでした。
 距離は18.5q、沿道募金は2,100円です。各市長さんからは、メッセージを頂きました。