竹田昭彦日誌(#90)8月06日(月)
〈 連帯の絆 高らかに 〉
 世界大会・広島の閉会総会です。
 プログラム「国連・政府代表あいさつ」では、国連事務総長潘基文さんのメッセージを、代理の国連軍縮問題担当上級代表のアンジュラ・ケインさんが代読しました。相当に長い、具体的なメッセージでした。
 日本原水協の核兵器廃絶運動をパートナーに位置づけられ、強い期待が述べらていました。
 昨年のメッセージに続き、私たちの運動が評価され、感動しました。
発言が終わって両手を上げたロシア代表のオレグ・ボドロフ氏
 特別プログラム「広島の実相/海外の核被害者」の項では、演壇に立ったロシア代表のオレグ・ボドロフさん(グリーン・ワールド議長)は、ロシア(旧ソ連を含む)が核兵器を使用したことはないが、核兵器製造工場を秘密にし、放射性破棄物を湖や川にへ垂れ流し、地域住民に放射能被害を与えていることを告発しました。
 原爆の原料のプルトニウム生産していた、チェリャビンスク(ウラル山脈の東)のマヤーク工場では、放射性廃棄物を川(テチャ川、オビ川の支流)に捨てていたそうです。それが、「オビ川を通って北極海へ流れ出て、北極海が放射能で汚染される危険がある」と話しました。
 チェリャビンスク地域の住民たちは、放射能で汚染された地域から追い出され、かつ、放射能被害を受けて苦しんでいます。
 ひどいことです。
沖縄の青年たちが「オスプレイ配備は絶対に許さない!!」と決意表明
 「日本の青年と海外代表の決意」の項では、登壇した沖縄の青年たちが、「オスプレイ配備は絶対に許さない!!」と書いた長い横断幕を持ち、「オスプレイ配備を許さない」決意を力づよく訴えました。会場から、大きな拍手と「ガンバレ!!」の激励が飛び交いました。
 総会最後に、海外代表も壇上にあがり、肩を並べ、手を振り、歌を歌い、絆を高めるフィナーレとなりました。
 参加者数は、7200人と発表されました。
 世界大会の3日間で、多くの方から「竹田さん!」と声をかけて頂きました。これまに倍する方々です。
 2001年から今年まで、全国各地を歩いてきたおかげです。お顔に記憶があっても、直ぐにお名前と、都道府県や地域名が浮かばず、失礼したと思います。
 これまでの行進を振り返ると、アッと言う間の感じです。その年の行進が終わると、直ぐに次の行進がくる様な生活でした。この辺で、止めようとの考えが生まれなかったので、夢中で過ぎたのかも知れません。
 これまで無事これたのは、全国各地でお世話いただいた皆さまのおかげです。心から感謝申し上げます。
 今回の行進では、「東京→広島コース」の山口逸郎さん、渡邉正カさんと、奈良市からご一緒でした。山口さんは、80歳で誰も成し得なかった最高齢の通し行進でした。渡邉さんは、桃太郎旗を2本背負って3回目の通し行進でした。お二人とも、圧倒的なパワーでした。
 日々、大きな励ましを頂き、80歳まで通し行進の夢が膨らみました。よい機会に恵まれ、ありがとうございました。
 今日で、2012年原水爆禁止国民平和大行進「和歌山→広島コース」の日誌が終わりです。