竹田昭彦日誌(#04)3月25日(火)
被爆体験を熱心に聴く生徒達
原爆被爆の体験談を聴く生徒たち=レディング・スクール講堂
 今日は、午後にレディング市(READING、人口20万人)の公立学校を訪問しました。
 1時過ぎ、学校へ着くと、門柱に「READING SGHOOL」と書いてありました。学校の特別名はないようです。この学校では、11歳から18歳までの生徒が勉強していました。日本でいうならば、中学生と高校生にあたります。
 歴史ある学校で、創立は1500年代だそうです。レディング市の学校といえば、この学校をさすので、特別名は必要ないのでしょう。
 出迎えられた校長先生は、戦争体験者から話を聞き、平和教育に取り組んでいると話され、歓迎の言葉を述べられました。昨年は、当校の1930年代の卒業生から、第二次世界大戦の話を聞いたそうです。
 日本の平和行進団から被爆体験を聴く授業は、天井がアーチ状に木で組み立てた空間の高い講堂でした。授業は、「高校生」クラス(男17人、女2人)と「中学生」のクラス(28人)と、2回に分け開かれました。1回あたりの授業時間は、35分です。
 広島での被爆体験は、団員の佐藤良生さんが、スライドや本人が書いた原爆被爆絵を使って話しました。生徒たちは、熱心に聴いていました。
 質問時間になる、「イギリスに核兵器が何発ありますか」、「原爆投下の予告はあったのですか」、「佐藤さんは、なぜ生き延びられたのですか」、「反対運動をすすめてから、何人参加しましたか」などと、矢継ぎ早に出ました。時間が足りなく、手をあげても質問できない生徒もいました。出された質問は、的を射ており、うれしく思いました。
 もっと時間があったならば、核兵器を無くさなければならない意味あいが、大きく深まったと思います。最後に担当の先生は、生徒に感想文を書くよう指導していました。
 体験を話した佐藤さんは、「生徒たちは、よく聴いており、話しがいがあった」と言っていました。