竹田昭彦日誌(#92)8月05日(日)


〈戦争勢力の手を縛るのは国民の力です〉

 今日は、広島から長崎への移動日です。午前中に、不要な荷物をまとめ、自宅へ送りました。昼に広島駅へ行くと、駅の1番線ホームに1000円でカットする床屋がありました。利用すると、丸刈りなので5分もかからず終わりました。最近、この手の床屋が駅にでき、便利しています。
 明日、8月6日は、広島に原爆が落された日です。
 日本に無条件降伏を迫るポツダム宣言がだされたのは、7月26日です。日本が、速やかにポツダム宣言を受託していれば、広島・長崎に原爆が落とされなかったのです。
 広島・長崎に原爆を落としたB-29は、中部太平洋のテニアン島から飛び立っています。
 私は、今年の1月にテニアン島へ行き、飛び立った飛行場を見てきました。「北飛行場」と呼ばれ、2600mの滑走路が2本ありました。その飛行場には、B-29が原爆を搭載した場所を、「見せ物」として保存してありました。戦前、日本が統治していたテニアン島は、1944年7月24日に米軍が上陸し、8月3日に戦闘が終了しました。その11日間で、日本兵8,500人中、8,100人が戦死し、民間人15,000人中3,500人が死にました。この直前には、隣のサイパン島でも玉砕し、日本兵と民間人5万人が死んでいます。
 アメリカは、テニアン島、サイパン島、グアム島などを軍事拠点にして、日本を爆撃したのです。
 そうなる前に、日本が侵略戦争を止めていれば、沖縄の悲劇も、日本各都市への爆撃も、そして、広島・長崎の原爆投下も、私の父の戦死も、なかったのです。
 いったん侵略戦争をはじめれば、とことん止めないのが侵略戦争です。アメリカは、イラクに大量破壊兵器がなかったことを、アメリカ政府自身が認めても、今だにイラク戦争を続けています。
 それに従っているのが日本政府です。「国際貢献」だと、国民をだまし、自衛隊を派遣しているのです。
 日本政府が憲法9条を改悪して、アメリカと一緒になって、戦争をしたがっていると、見抜かれるゆえんです。近代戦争の本質は、巨大化した資本の金儲けの行き着くところです。アメリカの軍事経済体制が、政治を支配し、侵略戦争を繰り返している見本だと思います。ですから、常に仮想敵国をつくりだし、軍拡を欲しがるのです。
 これに歯止めをかけ、手を縛るのは、戦争をしたがっている人たちに、だまされない国民の力です。
 * 戦闘爆撃機B29に大きな原爆を積み込むため、地面にピット(穴)をつくりました。そこに原爆を置き、B29がピットに跨がり、腹部の開口部から乗せたのです。
 ピットは、広島と長崎に別れて2か所あります(約50m離れている)。原爆のタイプが違うからでしょう。そのピット跡が見えるように屋根をかけ、「原爆ローディングピット」の説明板がありました(以前は土で埋めていた)。ピット内には、原爆の運搬から搭載するまでのパネル写真がありました。写真をみると、作業兵は上半身が裸と素手でした。何も知らされず、被曝したと言われます。
広島に投下した原爆をB−29に搭載した場所=テニアン島「北飛行場
広島に投下する原爆をピットに下ろした写真(現地に展示)